肝臓癌、肺癌、大腸癌などの様々な癌の患者にビタミンCの点滴療法が化学療法や放射線療法との併用や単独で安全に扱われるようになってきました。1960年代からビタミンCが癌に効くという話はありましたがビタミンCが選択的に癌細胞を殺すという論文が米国科学アカデミー紀要に2005年9月に掲載されて以来世界のさまざまな施設で基礎実験や臨床試験が行われて抗癌効果を裏付けるデータが沢山出てきています。
日本でも私も会員である点滴療法研究会で癌の縮小や消失の報告が数多くされています。 点滴は症状や体の状態に応じてビタミンCや有効成分を静脈内に投与するため、口から取り入れることに比べて有効血中濃度が早めに得られ、高い効果が期待できます。 そのため患者さんにあった点滴治療をすることで、肝臓癌、肺癌、大腸癌などの症状の改善、再発防止、予防などが可能です。
点滴治療は、癌治療だけでなく、さまざまな症候に適応があります。 そのため欧米では、現在、科学的に根拠のある様々な点滴治療法が、代替統合医療・アンチエイジング医療の現場で広く行われています。 つるかめクリニックでは、現在なんらかの疾患をお持ちの方、疾患はないが何らかの不安を体に感じている方とカウンセリングの後、適切な治療計画を立て点滴療法研究会のプログラムに従い、患者さんの要望にあった点滴治療を提供いたします。
高濃度ビタミンC点滴
ビタミンCは低濃度では抗酸化作用が主でアンチエイジングに有効ですが高濃度ではがん細胞に対して選択的に毒性として働くといわれています。
ビタミンCは自身が酸化されることで強力な抗酸化作用を発揮します。その際に大量の過酸化水素が発生します。血液中に投与された時、正常な細胞はもともと生態内にある酵素で過酸化水素を中和できますが、がん細胞はこれを中和できず死に至ります。
つまり、高濃度のビタミンCはがん細胞にとって《抗がん剤》でもあるわけです。しかも、ビタミンCは通常の抗がん剤とは異なり副作用がないのが特徴です。
高濃度点滴のため初診時にG6PD酵素活性と現状を調べる血液検査を行います。そして、点滴終了後ビタミンCの血中濃度測定を行います。